​砂上拠点電力発電場

これは現象である。
人間のような姿をしていて、接触もできるが、人間ではない。
口を開けば「インターネットをやめろ」という。
インターネットをやめさせる以外の自発的な行動はしないが、話しかければ応えてくれる。
容姿は猫耳としっぽが生えたピンクの髪の毛のメイドで、普通の人間同様に会話ができる。
若い女の子のような声をしているが、その音は耳を経由して聞こえていないことがわかっている。

インターネット依存症と見られる対象の前に頻繁に現れる。
町中、パソコンの中、ポスターの中、家の中、駅の中
どこにでも居るが、メイドちゃんかもしれないし幻覚かもしれない。

メイドちゃんは対象が見たものに映り込む性質がある。
対象が眠るときにはベッドの横で立っている。
対象がご飯を食べるときは向かいの席に居る。
対象がトイレにいくときも前で立っている。
でもメイドちゃんはただの現象で、存在はあっても実在はしていない。
実害があってもなくても現象であって人ではない。

インターネットに依存していないときの対象を見る表情はとても嬉しそうだ。